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今日は、信愛病院でのコンサート。今回で、4度目になります。

コンサートは2箇所で行われます。
最初の30分間は、ホスピス病棟で。
そのあとは、一般病棟のロビーで。
一般の方はご覧になれるのは、ロビーのほうだけです。

ホスピスは、末期がんのかたが、残されたいのちを、ゆったりと過ごす最期の場所。
残念ですが、僕の音楽が、人生で最期に聴く音楽になるかもしれないのです。

初めて、この場所で演奏した時、
僕は、そのことを意識しすぎて、いっぱいいっぱいになってしまいました。
溢れる想いがたくさん詰まった演奏で、それはそれで良かったかもれませんが、余計な力が入りすぎていたと思います。

でも今日の演奏は、なぜかまったく肩の力が抜けていました。


.....先週の日曜日、インフルエンザで公演を1つキャンセルにしたことは、
その後も、僕の心にずっと影を落とし、
昨日のカフェスローでのライブに向かう道すがらも、
涙がぽろぽろと出てしまうほどでした。

僕にとって、音を1つ1つ紡ぐことが、生きることそのものであり、
聴いてくださるかたの前で弾くことは、僕がこの世に生きている証しです。
仕事を辞めて、生きる道を音楽一本にして、
僕は生まれて初めて、「ああ、僕は生きている」と実感することができました。
それだけに、1回1回のライブが、僕にとっては、命綱なのです。

それを、キャンセルにしなきゃいけないことは、身を切られるような想いなのです。
「またライブできるよ。これで終わる訳じゃないんだから」
とまわりから言われても、
「僕に次はない。毎回毎回、この1回が僕のすべてだから」
と、思うのです。


そんな心境で迎えた、今日のライブでした。

僕は、いろいろ考えるのをやめ、
いまここで演奏できることへの感謝だけを持って、
会場へ向かいました。


ピアノを囲むようにベッドが並べられ、
患者さん、ご家族、看護士さん、お医者様、ボランティアのみなさん、
そして僕に付き添ってくれた友人に見守られた、
この静かな空間で、

僕は生きていて、あなたも生きていて、
いま、同じこの時空の中に存在している。

ただそのことを、1つ1つの音にしていきました。

そこに「自我」はなく、肉体と魂だけになり、
空気の粒になり、
ただそこに存在していました。

最後に、「いるよ いるよ」を弾きました。
今まで、いろんな状況でこの曲を弾いて来たけれど、
そのどの「いるよ いるよ」とも違う、「いるよ いるよ」でした。

すぐそばでベッドに横たわって聴いてくださっているあなたへの「いるよ いるよ」。
あなたはそこにいるよ、 僕もそこにいるよ。
ただ、それだけで、

ああ、こんなに素晴らしいことがあるだろうか。


このたった30分という時間の、その一瞬一瞬が、
尊くて、かけがえがなく、二度と訪れない一瞬だからこそ、
僕は永遠を感じます。


ありがとう。


->付き添ってくれた友人の日記も、ぜひご覧ください:
http://blog.livedoor.jp/cocoro_navi/archives/51372117.html
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昨年末、大きなソロ・コンサートを控え、開場前にロビーにいると、
ある男性が僕に声をかけて来た。


「私は、自宅でコンサートを30年間、開催している。
有名な○○も、○○も、うちでやったんだ。
でも、君のコンサートは無理だ。
君はオリジナル曲しかやらないから、客が呼べない」


音楽業界は、既存の曲、つまり他人の曲を演奏することが、
表現スタイルの1つとして浸透している。

音楽以外の分野、例えば、美術の世界においてはこんなことはあまりないと思う。
ある現代アーティストの美術展に行ったら、
ピカソやゴッホの作品の焼き直しばかりが並んでいた...
ということはない。
皆が、オリジナル作品で、勝負している。

音楽において、既存曲を演奏するのは、
名曲を未来に伝承していく、という意味がある。
また、クラシックのように、「いかに解釈するか」というところに芸術性を持たせる形式もある。

その一方で、僕のように、
オリジナル曲一本で勝負するアーティストもいる。


僕は、どちらもあっていいと思う。
自分が納得してやっているなら、それでいいと思う。


ただ、まわりがなんと言おうと、
お客さまが集まらなくて、路頭に迷おうと、

僕は僕だから、僕の音をやる。
ただ、それだけだ。
その強さを、もてるかどうか。
それだけだ。



冒頭の男性、
コンサートの直前に、わざわざそんなことを言いにきたそのかたは、
その日のコンサートで、最前列で聴いてくださっていた。
いつかの演奏風景より


最近、僕のライブに来てくださったかたはご存知だと思いますが、
「水滴のダンス」は、CD収録版から、かなりかけ離れて来ています。
CD収録版が、version1.0だとしたら、version2.8ぐらいまで来ていると思います。

「水滴のダンス」に限らず、すべての曲に関して、

毎日の練習の中で、
1音加えてみたり、引いてみたり、
リズムを1箇所変えてみたり、
和音を1つ変えてみたり、
という試行錯誤は、常に行っています。

これは、そういう努力を行っているとかじゃなくて、
弾いていて、より気持ちいいほうに行きたいから、
そして、同じように弾いていても、自分がつまらないからです。
水が、より自然に流れるほうへ、進んでいくようにしたいのです。

それに加え、
大幅な改変を思いついたり、
面白いアイディアがひらめいたり、
誰かとセッションしたときにたまたま発展した演奏が、すごく気に入ったり、
気付いたら、違う風に弾いていたり、
そんなことがあるので、
曲はどんどん変わってきます。


僕は、一切の楽譜を書かないし、
そのとき、その空間に最もしっくりくる演奏にするために、
即興的に変えていくので、
曲は、どんどん変わっていきます。


曲は生きている。
ライブイメージ

今週末は、東京で3回のライブを行います。
府中、清瀬、調布.....。西東京スペシャルという感じですが、
みなさま、ぜひともお越し下さい。
お待ちしております。

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1月25日(金)
闇を音に紡ぐ
「暗闇カフェ」ライブ

会場: カフェスロー(国分寺駅より徒歩15分)
時間: 開場18:00 開演19:30
料金: 前売1000円 当日1200円(ともに1ドリンク付き)

カフェスロー恒例の人気イベント「暗闇カフェ」。
ロウソクの灯りだけで過ごす非電化ライブです。重松は暗闇演出人として2時間のライブを行います。
いっさいの電気を使わない空間は、新しいような、懐かしいような不思議な空間です。
蝋燭の火が揺れるのをみつめながら、ゆっくりとした夜をお過ごしください。

【ご予約・お問い合わせ】
カフェスロー tel: 042-314-2833
メールでのご予約はこちら


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1月26日(土)
「信愛病院 土曜コンサート」

会場: 信愛病院 外来ロビー(東京・清瀬市)
清瀬市梅園2-5-9 tel: 042-491-3211
時間: 15:45 - 16:15
料金: 無料

このコンサートは、信愛病院で亡くなられた患者さまの遺品であるグランドピアノを寄付していただいたところから、1996年に始まりました。患者さま、ご家族の皆様、地域の方とともに楽しい一時を過ごしていただけるように企画しています。ぜひ、遊びにいらしてください。

【お問い合わせ】
信愛病院 tel: 042-491-3211


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1月27日(日)
「music for all living things
 ?生きとし生けるものすべてに向けた音 vol.11」

会場: オープンガーデン・森のテラス(東京・京王線仙川駅より徒歩15分)
時間: 開場12:30 開演13:00(?15:00)
料金: 前売 一般1800円 / 中高生1000円 / 小学生500円 / 障がい者1500円
(1ドリンク付き / 当日券200円UP)※未就学児無料

★奈良の菓子「美呆」の純菜菓(卵乳を使わない植物性のお菓子)の販売もあります!
ライブの詳細

重松壮一郎が自分の原点にたつライブ・シリーズ。
2年前にスタートし、今回で第11回を迎えることができました。

「人間だけでなく、近所の犬のチロにも聴いてもらいたい。スズメにも、ミミズにも、タンポポにも、モミノキにも聴いてもらいたい--------」
そんな想いを実現できる場所「森のテラス」と出会うことで生まれたこの企画。

風の音や、鳥や虫たちの声が鳴り響く中、即興演奏で、1音1音をていねいに紡いでいく、森のコンサートです。
おいしいオーガニック・ドリンクとともに、ゆっくりとお楽しみください

【ご予約・お問い合わせ】
http://www.livingthings.org/contact/
日曜日は、森のテラスにて、同じピアニストの大友剛さんとのピアノ連弾のライブの予定でしたが、僕がインフルエンザに感染してしまい、急遽、大友さんのソロライブに変更となりました。

楽しみにしてくださっていたみなさん、ほんとうに申し訳ございませんでした。
心からお詫び申し上げます。


昨年の秋頃にはインフルエンザの予防接種をしていたのですが、
先週の木曜日に岐阜から帰った直後に、感染してしまいました
(おそらく、電車の中で)。

その後、ライブ当日にはだいぶ回復し、森のテラスにも行ったのですが、
大友くんと相談したところ、
やはり、お客様への感染の可能性があるのにライブをするのはよくない、という判断から、
僕は出演を辞退することとなりました。


.....同じ瞬間は、二度となく、
すべてのライブ、機会、聴いてくださるかた、共演者はかけがえのない存在で、
だからこそ、どんな状況だろうと演奏する姿勢で、やっています。
ましてや、僕のようなフリーでやっている者、オリジナル曲一本でやっている者にとっては、
1回1回の聴いていただける機会が、命のひとしずくのようなもので、
2度と代えがきかない存在です。
だからこそ、毎回毎回を、人生最期の演奏だと思って、やっています。

でも、僕にどんなに演奏する気があっても、
お客様に、病気が感染するリスクがあるとなると、
自分の気持ちを押し通すのはもはやエゴでしかなく、
辞退せざるを得ませんでした。


「予防接種したのにインフルエンザに感染したのは、災難だった」
という見方もできますが、
何らかの気の緩み、油断があったとも言えます。

楽しみにしてくださっていた方には、
ほんとうに申し訳ないことをしてしまいました。

今後、つねにベストコンディションを維持できるようにし、
さらにいい演奏ができるように努めて参りますので、
よろしくお願い申し上げます。
長良川
(ライブ終了後の長良川の夕暮れ)


今日は、岐阜グランドホテルの最上階にあるレストランで、ライブでした。
一面ガラス張りの空間からは、清流・長良川と金華山、岐阜城が、大パノラマで一望できます。

あまりに素晴らしい眺めなので、共演のバイオリニスト・濱島秀行くんと長良川をテーマに即興演奏しました。

「みずよとわに」「息をして」は、ともに川をテーマにしている曲なので、いつもよりも想いがこもりました。「息をして」を弾いている時も、川に包まれているような安心感がありました。

ホテルでの演奏ということで、旅人には嬉しい色んなサポートをいただき、とても良いコンディションで演奏にのぞむことができました。これには、ほんとうに感謝です。


昨年、岐阜で良い出会いをいただいたおかげで、その後、幾度となく岐阜での演奏の機会をいただき、ほんとうに幸せだなと思っています。
単にコーディネートしていただけるだけでなく、音楽のこと、ピアノのこと、芸術で生きること、コンサートの企画や営業について、語り合ったり学んだりできるかたと巡り会えました。

今後も、すでにたくさんのコンサートを計画中です。

さしあたって、4月19日(土)に、「三甲美術館」の素敵な空間で、ソロ・コンサートを企画しています。
岐阜や東海地区にお住まいの方、ぜひぜひお越し下さい!
BS朝日の「緑のコトノハ」という5分間の番組があり、
一人の人物をとりあげ、1週間かけて毎日、放送する5分間の番組です。
http://www.bs-asahi.co.jp/earth/

1月14日(月)?18日(金)までが、環境活動家の辻信一さんの週で、
そのなかで16日(水)が「カフェスロー」の回となり、
冒頭、私の演奏が映像とともに流れます。

なにぶん、一日の放送が正味で2分しかありません。
おそらく、ほんのごく一瞬と思いますが、ご覧になれる環境のかたはぜひご覧ください!

夜8時55分から9時の放送です。
イラスト

僕はライブの数が多いけど、その分、フライヤーも作る必要がある。

主催者のほうで用意してくださることもあるけど、
自分が主催者のことも多いので、作らねばならないフライヤーの数も半端ではない。
フライヤー作りさえなければ、もっとピアノが弾けるのに....! とも思う。
まあ、でもしょうがない。自分がやりたくてやるライブだもんね。

今月は、3月の西日本ツアー用の各フライヤーを作っている。
1日、1つ作っていく計算でやっている。
昨日は、少し時間が取れたので、イラストも描いたよ。

どのライブのフライヤーで使われるかは、お楽しみに。
富士山
(静岡から横浜へ向かう車中にて)


あけまして、おめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今年のテーマは、「原点を大切にしつつ、かつ挑戦すること」。

この音楽活動を始めたときの原点を大切にし、
自分が表現したいこと、音を通して実現したいことに、しつこくこだわりたいと思います。

そして、自分をとりまく環境や状況が変わっても、決してその信念を曲げずに、進んでゆきたいと思います。


遠くから見るといつも同じ川でも、絶え間なく新しい水が流れています。
ずっと続けていく音楽活動の中でも、つねに新鮮さを持って、新しいことにも挑戦していきたいと思います。


そして、
どれだけたくさんのライブをしようとも、
どれだけ多くのお客様を前にしようとも、
一音一音を、一つ一つの命へ向けて紡いでいく姿勢で参りたいと思います。


新春のライブ・スケジュールは、岐阜を皮切りに、関東・四国、そして3月は毎年恒例の春の西日本ツアーと、全国で精力的に動いて参ります。

->現在予定されている2008年 スケジュール

まだまだ、もっと多くの地域に参り、演奏したいと思っておりますので、
ぜひともお声をおかけください


ご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。


雪景色
(横浜から金沢へ向かう車中にて)

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